連載シリーズ・『僕ちゃん、むらやまよしみつ君』~Vol.2 

『僕ちゃん、むらやまよしみつ君』~Vol.2

よしみつ君は、中学生ん時から新聞配達をしてたんやで。34歳まで。長かったやろ~。
新聞配達と言っても、普通に、一般宅に1部ずつ配達するんちゃうで。
自転車の前後の荷台に積めるだけ積んで、配達所から配達所へ運ぶんや。
新聞のかたまりは、全部で数十キロを越えるんや。

当時、天下茶屋の文化住宅に住んでた よしみつ君。夕方は大好きなライブをして、夜中過ぎまでミュージシャンの先輩、音楽仲間と語り合い、そのまま寝ずに自宅近所の配達所に行き、大阪堂島にある配達所までを 重い重い新聞のかたまりを自転車に乗せて、雨の日も風の日も、盆も正月もクリスマスの日も、月1日だけの定休日以外、毎日運んでたんや。

どんな日でも 南方面の天下茶屋から北方面の堂島まで、自転車をこいで新聞のかたまりを運ぶんや。
知ってるかな?堂島の交差点の信号待ちにしてまうと、すんごい坂道発進になってまうってこと。
勢い付けて(どうやって?)自転車をこぐ出すんや。転倒してもうたら、ごっつい大変!
苦労して積んだ新聞は雨に濡れるわで、もう泣きたくなるんやで。
でもな、そんな時、「世の中捨てたもんじゃあないんや。」って思える瞬間になるんやって。
交差点にいた人達が サーっと走り寄って来てくれて、ちゃ~んと拾ってくれるんです。
寒い日も少し温まる瞬間。


若い頃から お風呂に入るのは面倒臭がり屋のよしみつ君。
ある豪雨の日、もちろん新聞屋さんに出勤する よしみつ君は、家を出る前に シャンプーを頭から、結構な量をかぶって、ご出勤。カッパも着ずに雨に打たれて、ほど良い?泡立ちで綺麗になった?みたい。道行く人にも 珍しがって緩んでもらえました。笑。
よしみつ君、この頃から発想が斬新でした。アドリブ、オリジナルです。


小さい頃から手先も起用だったし、運動神経もバリバリやったんやって。背は少々おチビちゃんやったけど、力持ちやった よしみつ君。
新聞の折込チラシだって、新聞の間に挟むのは超速かったんやって。人の3倍も仕事が速く丁寧やし。そう!超絶です。
新人の教育係りやって、決まって よしみつ君に任せられてた。

お給料?月給で頂いてましたよ。確か・・・9万円。安っ!それが10数年、何故か?お給料上げてもらわれへんかったんすよ。よしみつ君よりも高いお給料をもらっていた、仕事の遅い従業員もいたんやけどね。
普通、納得いかんよな~。でもね、よしみつ君は
「この人は、誠意いっぱいやっての成果なんや。表面的な結果が全てではない。」
と思うようになったら、なんだか妙に納得してまいました。
「人間、いっぱいいっぱい やっている事に意義がある。意味がある。」
と思い始めた頃でしょか?


「900円ご馳走してもらう」のと、「1万円ご馳走してもらう」
「1万円」と「900円」。皆さんは、どっちの人をどう思う?どう見る?
実は、全財産1,000円しか持ってない人が 900円ご馳走してたり、財産1,000万円も持っている人から1万円ご馳走してたりする。みたいな・・・。

歌や、楽器をする人達。 その一人一人の「精一杯」を よしみつ君は常に見ています。
そして、よしみつ君も「いっぱいいっぱい」に演奏し続け、生きている。
g村山義光サンタ
明日は、クリスマス・イブ。世の中はキラびやかなイルミネーションとかで綺麗でしょうね。そんな中、いろんなスタイルで、いろんなペースで「いっぱいいっぱい」生きている人達がいます。
一人一人が「精一杯」生きています。
予定調和な臭いセリフやけど、そんな人達に「メリー・クリスマス!」

村山義光氏の会話から抜粋して書かせて頂きました。
・・・管理人ローリー。


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[ 2008/12/23 22:53 ] 僕ちゃん、むらやまよしみつ君 | トラックバック(-) | コメント(-)